ごあいさつ

理事長

公立大学法人 和歌山県立医科大学

理事長・学長  宮下 和久

本学は設立以来、地域医療の充実と県民健康の増進を第一の使命に教職員一丸となって日夜取り組み、研究活動においても各分野で国内外トップレベルの成果を挙げております。特に、他大学に先駆けて障がい者スポーツに力を入れ、2009年7月に設立された本学の「みらい医療推進センター」を中心に障がい者スポーツにおける国内外共同研究を活発に行っています。

さらに、本学附属病院が日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会推薦メディカルチェック医療機関として認定を受けるとともに、全てのパラリンピアンのメディカルチェックを行うことが認められ、2013年に文部科学省から本学の「みらい医療推進センター」を「障害者スポーツ医科学研究拠点」として共同利用・共同研究拠点の認定を受けました。本センターの活動が国に高く評価されたものであり、誠に喜ばしく思います。

2020東京オリンピック・パラリンピックが招致されて以来、障害者スポーツが大きく取り上げられ拠点の役割が益々重要となりました。残念なことではありますが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況下でその開催が1年延期となりました。この危機がチャンスになるよう、本学と拠点は2021年に向け、パラリンピアンの支援活動が順調に行くよう、これまで以上に頑張ることが必要だと思います。

そのため、アスリートの競技力向上を目的とする様々な研究にも力を入れながら、障がい者や高齢者などの多方面からの予防や健康増進をはじめ、障がい者に対する国民の意識変化などを含めた幅広い研究ができるよう、今後ともスタッフ全員全力を尽くします。是非、障がい者の方々のスポーツへの取り組みを総合的に分析、研究、支援することができる全国屈指の施設として、フルにご活用いただきたいと考えます。共同利用や共同研究等を通じて各分野における研究の更なる進展を願い、幅広い分野での皆様の活用を期待しております。